安全運転について

交通ルールの遵守は、交通安全を確保するために必要なことですが、様々な交通違反により交通事故が発生しています。
特に安全運転義務違反は、多くの交通事故の背景に潜んでおり、重大事故につながりかねないたいへん危険な行為です。安全運転の義務を理解し、安全運転に努めることで交通事故の発生を防止しましょう。

 

1.安全運転義務違反とは
(1)安全運転義務違反とは
ドライバ―には、自動車の装置を確実に操作する義務と、周囲の状況を適切に確認・判断し安全に運転する義務があります。

(2)安全運転義務違反の割合
警察庁の統計によると、令和2年中に発生した原付以上の車両による交通事故のうち、安全運転義務違反が72%を占めており、いかに危険であるかが分かります。

(3)交通違反点数と反則金
安全運転義務違反には右表の違反点数と反則金が課せられます。反則金は車種別で異なります。

 

2.安全運転義務違反の内訳

①安全不確認(45%)・・・「認知」
前方、後方、左右の確認不十分で他車や歩行者等を見落とし事故に至るケース
②脇見運転(19%)・・・「認知」
脇見をして、前方への注意が不十分となり事故に至るケース
③動静不注視(14%)・・・「判断」
他車や歩行者等を認識しつつも、その動静への注意を怠ることで事故に至るケース
④漫然運転(11%)・・・「認知」
考えごと等をして運転への注意が緩慢になり事故に至るケース
⑤運転操作不適(9%)・・・「操作」
ブレーキの踏み間違え、ウィンカーの不使用、片手運転等で事故に至るケース
「認知」に関するものを合計すると75%を占めています。これは、誰にでもあるちょっとした油断や慢心が運転への注意をおろそかにし、事故の原因になりやすいことを表していると考えられます。

 

3.安全運転を実践するための対策

安全運転義務違反での事故はすべてのドライバーに起こり得ると言えます。今まで大丈夫だったからといって油断や慢心は禁物です。絶対に事故を起こさないという心構えをしっかり持って、安全運転意識の維持向上に努めましょう。
・運転中は適度に緊張感を持ちながら運転に集中するよう心がけましょう。
・周りの自動車や歩行者等の動きを常に意識し、「かもしれない」の危険予測運転を心がけましょう。
・冷静な判断を持続できるよう体調に気を配り、十分な睡眠時間・休憩時間をとりましょう。