花粉症と安全運転

1.花粉症による運転への影響
2月~ 5 月にかけてスギ花粉の飛散量が多くなる見込みであるため、新たに花粉症になる人が増えたり、花粉症の症状が例年より強めに出たりするかもしれません。花粉症になると、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、だるさなどの症状が出て、車の運転に以下のような影響を与えます。
・目をこすったり、くしゃみなどして、 周囲への 注意が疎かになる
・くしゃみをした反動で、ハンドル操作を誤ってしまう
・鼻をかんで、脇見運転になる
・目や鼻が絶えず気になり、運転に集中できない
・頭がぼーっとして、的確な判断ができない
※時速 60 キロで走行中に、くしゃみをして 0.5 秒間まぶたを閉じたとすると、車はその間に約8 メートル進みます。
花粉症の症状が出ている状態で運転するのは、程度にもよりますが、過労状態や眠気がある状態で運転する行為に類似しており、危険性を伴います。
 
 
2.薬の服用による運転への影響
花粉症の症状を抑える薬の服用は、以下のような副作用を起こし、車の運転に少なからず支障をきたすことがあります。複数の薬を服用している場合は、薬の 副作用 が 増幅される 危険性 もあります。
【 副作用 】
・眠気、倦怠感
・集中力や判断力の低下
・吐き気、腹痛、下痢 など
薬の服用にあたっては、使用上の注意をよく読んで、眠気などの副作用の有無を確認しましょう。運転に支障をきたすような薬を服用した場合は運転を控えることが重要です。
 
 
3.運転にあたっての留意点
これからの季節、花粉症の人はもちろん花粉症でない人も花粉症への対策が必要です(花粉症は誰しも発症する可能性があります)。花粉症への対策をきちんと行い、安全運転を心がけましょう。
【花粉症への対策 】
・乗車前に花粉を払い落とし、花粉を車内 に持ち込まないようにしましょう。
・エアコンを内気循環にして、花粉が入らないようにしましょう。
・車内をこまめに清掃して、花粉をできるだけ拭き取りましょう。
【運転中に花粉症の症状がひどくなったら 】
・車間距離を長めにとり速度 を落として運転するなどいつも以上に慎重な運転を心がけましょう。
・くしゃみを連発したり、目がかすんだりしてきたときは、車を止めて症状が落ち着くまで待ちましょう。
・つらいときは無理をせず運転を中断しましょう。上司や同僚などに運転を代わってもらうなど助け合うことが大切です 。

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