先急ぎ 運転に注意!

何かと 慌ただしくなると、車の運転も早く目的地に着こうと先急ぎ運転になりがちです。

先急ぎ運転は、ちょっとしたことで焦りやイライラを感じ、スピードを出す、安全確認を疎かにするなど危険な運転行動をしてしまうため 、事故を起こす危険が高まります 。

月別交通事故件数は、例年10 月から 12 月にかけて増加傾向にあります。

その一因として先急ぎ運転が考えられます。

 

1.「急ぎ の 心理」と先急ぎ運転

①「急ぎの心理」
太古から人類は、“ 急ぐこと” で外敵などの危険から身を守ったり 、貴重な食料を獲得したりして生存競争を生き抜いてきました。そのため、人間のDNAには、“ 急ぐこと”が 本能として刷り込まれているそうです 。
例えば、運転中に誰かに追い越されただけで不快に感じる、それは「急ぎの心理」によるものと考えられます。

②先急ぎ運転の危険
目的地に早く着こうと急いでいる場面で、前にノロノロ 運転している車がいたり、渋滞に巻き込まれたりするなどちょっとしたきっかけで、潜在している「急ぎ の 心理」が 顔を出すと言われています 。
「急ぎ の 心理」が 顔を出すと無意識に先急ぎ運転になってしまいます。先急ぎ運転は、焦りやイライラの感情が生じやすく、危険な運転行動を誘発するため、事故を起こす危険が高ま り ます。

<先急ぎ 運転における危険な運転 行動>
・ スピードを出す 
・ 前の車との車間距離を 詰める 
・ 無理な追い越しや割り込みをする 
・注意が散漫になり、安全確認を疎かにする
・信号の変わり目に強引に交差点を通行する
・ 車線変更を繰り返す  など

 

2.先急ぎ運転への対処法

目的地に早く着こうと先を急いでも、事故を起こしては取り返しがつきません。
「急ぎの心理」になることで、事故の当事者とならないよう にするための対処法をご紹介します。
◆先急ぎ 運転の要因を作らない
運転するときは、時間に余裕を持って、早めに出発することを心がける。
約束の時間に遅れそうなときは、早めに先方へ連絡することを習慣づける。
◆「 急がば回れ」を意識する
先を急いでも到着時間はさほど短縮されないと考える。 先急ぎ運転は危険な運転行動につながることはあっても、決して得になることはないため、「 急がば回れ」を意識する。
◆自分の運転特性を把握した運転をする
「運転適性診断」を受診し、自分の運転特性(運転 のクセ)を把握する 。
性格面で感情的な傾向がみられる場合は、診断のアドバイスを踏まえて運転を見直す 。
◆エコドライブ を習慣化する
エコドライブを習慣化することによ って 、急加速や急減速などを減らし、「急ぎの心理 」が顔を出したとしても先急ぎ運転になりにくくする。(日頃からエコドライブを実践する 。)

 

3.運転中にイライラを感じたら

近年注目されている「アンガーマネジメント」に「 6 秒 ルール 」が あります。
人の怒りのピークは 6 秒と言われており、「 6 秒 ルール 」と は 、6 秒を やり過ごすことで冷静さを取り戻すというものです 。
6 秒の間に深呼吸をしたり、 あるいは子どもの名前やペットの名前などを 口に出したりすると効果的です 。もしも運転中に焦りやイライラを感じたら、「 6 秒ルール」を試すことをおすすめします。

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